多重債務・自転車操業の方へ

借金を負われている方の中には、借り入れや返済を繰り返している状況で一向に元金が減らない方や、借金の返済のために借金をするという悪循環に陥っている方がいらっしゃると思います。

クレジットカードなどのリボ払いを利用していると毎月の返済額は一定額のままクレジットカードを利用し続けることが可能ですので、いつの間にかカード利用額の上限に達してしまい、別のクレジットカードを作り、そちらで買い物や娯楽の決済をしているうちにみるみる借金額が増えてしまうことになります。

毎月の返済をするために他社のキャッシングを利用し返済をする、これは永久に借り入れが可能であれば成り立つかもしれませんがいずれは破たんすることは目に見えて明らかです。このような多重債務・自転車操業に陥ってしまった方でも債務整理等で生活を立て直すことが可能です。

以下では多重債務や自転車操業がいかに危険な状態か、それを抜け出すためにはどうすればよいかを解説します。

多重債務・自転車操業が危険な理由

① いくら返済しても借金が減らずにむしろ借金が増え続ける

多重債務・自転車操業に陥る方のほとんどがリボ払いを利用しています。リボ払いを利用すると毎月の返済は楽になりますが、これには落とし穴があります。Aという信販会社で10万円をリボ払いで返済する場合、毎月の返済額を1万円と設定すれば毎月1万円を返済していけばいつかは完済できます。

しかし多くの方はいくら利用しても毎月1万円返済すればよいと思い込み毎月10万円、20万円とカードを利用してショッピング等を重ねてしまいます。1万円を毎月支払ってもリボ払いの場合年利18パーセント以上の手数料を納めていることも多く、1万円の内元金に充当されるのは一部です。

そうするといくら支払っても元金が減らず、いつの間にか残高が膨れ上がってしまうことになります。利用者にとっては毎月定額の支払いでリボ払いを利用できるため危機感を抱きにくい点に特徴があります。

② いつかは借り入れができなくなり破綻する

多重債務・自転車操業は上限なく貸し付けをしてくれる金融機関があればそれを続けていくことも可能かもしれません。

しかし、何かのきっかけで返済を数か月滞納した場合は債権者から一括弁済を求められることもありますし、カードの利用額の上限に達してしまったり、貸し付けの総量規制に達してしまった場合は途端に支払いが滞り、破綻してしまうことになります。

総量規制とは、「個人消費者の借入上限を年収の3分の1までに制限する」という、貸金業法で定められているルールです。

自転車操業や多重債務に陥った場合、無登録の高利貸しや闇金等に手を出す前に弁護士等の専門家に相談してください。

③ 家族や勤務先に多重債務の事実がばれてしまいます

多重債務・自転車操業となり返済が滞った場合、カード会社等の金融機関はあなたに訴訟を提起することになります。

当然借入の事実は認められるため裁判では敗訴し、その後は給与や銀行口座等の財産の差押手続きに移ることになります。裁判所からの書類があなたの自宅に届くことになり家族に借金があることが分かってしまいます。

また、給与の差し押さえを受ける場合は、裁判所からの債権差押命令の書類が勤務先に送られる決まりになっているため勤務先にも借金の事実が分かってしまいます。

多重債務・自転車操業の状態を解消するためには

家計を見直し支出を抑えたり、収入を増やすことで多重債務・自転車操業の状況を抜け出すことはもちろん可能ですが、多くの方はすぐに収入を増やしたりすることは難しいのではないでしょうか。

銀行等のおまとめローンで債務を一本化する方法もありますが、銀行もビジネスですのでローン審査が通らなかったり、金利が高く結局返済総額は変わらないことにもなりかねません。

債務整理手続(任意整理・自己破産・個人再生)を取ることで、返済総額を抑えることができたり、あなたに合った解決方法を取ることができます。

債務整理の詳しい説明は別ページを参照ください。

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